一行怪談・続き。
8/6の記事から、実はこっそり続いているのだった。
10年も音信不通だった叔父から届いた荷物を開けてみると、おびただしい数の人間の歯がざらざらと出て来た。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月10日
多分まだ続くよ。
8/11追加。
うちのばあちゃんの家では、時々夜中に仏間から何とも言えない唸り声が聞こえて来るのだが、翌朝になっても家族の誰も何も言わず普通にしているので、僕も何事もなかったかのように振る舞わざるを得ない。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月11日
8/12追加。
一夜にして住民全員がいなくなってしまった集落を探索したら、どの家にも住民達の手荷物が、旅行に出かける前のようにきちんと揃えてあった。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月12日
8/13追加。
引きこもってずいぶん経つ妹の部屋を覗いてみると、妹の姿はなく、巨大な繭がただ一つあるだけだった。#一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月13日
8/14追加。
人名と死因だけをつぶやくツイッターアカウントがあるのだが、今日ついに自分の名がツイートされた。#一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月14日
8/15追加。
宙に浮かぶ怪しく光る玉のようなものが街のほぼ全員に見えているのに、新聞やテレビのニュースでは全く取り上げられない。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月15日
8/16追加。
ある高層マンションの最上階の一室は、決まった時間に決まった間隔で明かりがついたり消えたりするが、それがモールス信号のSOSになっていることに気付いている者はいない。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月16日
8/17追加。
さっき確かに電源を切った携帯が、今夜もまたいつまでも鳴り響いている。#一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月17日
8/18追加。
SNSで私をフォローしている人達は全員、フォロワーが私一人しかいない。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月18日
8/19追加。
結婚したばかりの友人に奥さんのことを聞いたら、「あれなら、合わなかったから壊して捨てたよ」という答えが返って来た。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月19日
8/20追加。
家へ帰って留守電を聞いてみると、自分自身の声で「何があっても、決して後ろを振り向くな」というメッセージが入っていた。#一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月20日
8/21追加。
外出する度に、毎回違う誰かから「死ねばいいのに」とささやかれる。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月21日
8/22追加。
この辺を縄張りにするカラスはあの踏切に常に見張りを置いているので、何事かがあれば鳴き声ですぐにわかる。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月22日
8/24追加。
荒れ果てた空き家の庭から伸びている蔓草が、私の手をぐい、と引っ張った。 #一行怪談
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2017年8月23日