「プロメア」(今石洋之監督)

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 突然変異で現れた炎を操る者達・バーニッシュによって、世界の半分が焼失して30年が経った。
 舞台は自治共和国プロメポリス。対バーニッシュ火災専用の高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の熱血火消し新人隊員ガロ・ティモス(松山ケンイチ)は、バーニッシュの過激派グループ「マッドバーニッシュ」のリーダー・リオ・フォーティア(早乙女太一)と相対する。
 ガロは一度はリオを捕まえるのに成功するが、リオは監獄からバーニッシュ達を連れて脱走。彼らを追ううち、ガロはバーニッシュ達の境遇やプロメポリスの司政官クレイ・フォーサイト堺雅人)の真実を知ることになる。


 熱い! とにかく熱い!
 「グレンラガン」も「キルラキル」も新感線の舞台も見てない私にとって、脚本の中島かずきさんといえば「仮面ライダーフォーゼ」の人! 「過去作品よく知らんけど、堺雅人さんがすごいらしいので観に行くか」と思って行ったら作品にぶん殴られた!
 とんでもなく熱量のある脚本で! 映像表現で! 色彩で! 音楽で! キャストの演技で! その全てでぶん殴って来る作品だった! 脳を焼かれたから思わずサントラの中の劇中歌「Inferno」をダウンロードしてしまった! 聞いててアガる! ていうかあれ観ると、サントラ欲しくなるよね!?
 アニメや洋画の吹き替えで声優じゃない俳優さんやタレントさんを使うのにあれこれ議論があるけど、これに関しては問題なし! 何故って、これは本質的に歌舞伎=傾きであり、もっと言うと劇団☆新感線の舞台をアニメという形でやってるから! メインお三方はみんな新感線の舞台を踏んでる人達だし、古田新太さんだって出てる! そう、みんな作品に必要だから出てる人達! てかみんな上手い!
 ちなみになんで文末が「!」なのかというと、語るのに「!」をつけたくなる作品だから!
 「滅殺開墾ビーム」なんてトンチキな技名を叫ぶというか絶叫する堺雅人が見れる(聞ける)のはこの作品だけ!