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自作解説もどき(ネタバレあり)

 pixivに自作の小説をアップしていましたが、とりあえず「Waltz(ワルツ)」を上げてひとまずの打ち止めになったので、ちょっとした解説というか、キャラの裏設定的なものを書いてみたいと思います。
 ネタバレしてますので、まず作品に目を通してから読んでください。
 作品リストはこちら

「木野友則の悪意」1日目2日目3日目

 シリーズの中で一番長いミステリもどき。設定とかに色々穴がありますが、大目に見てください(汗)。
 この話の最初から木野君と戸田君は身分詐称しているわけですが、実は語り手の小泉君の目の届かないところでは、本来の名前で表記しています。具体的に言うと★と★で挟まれてるパートです。叙述トリック書いてる作家の皆さん、ご苦労様ですホントに。ちなみに、作中で戸田君は正体が明かされるまで一度も木野君のことを「戸田」とは呼んでいません。
 終盤で武田さんが「大江君のことを何処かで見たことがある」と言ってますが、二人が顔を合わせているのが「生成(なまなり)」のラストです。ちなみに武田さんと木野君が初めて顔を合わせているのは「悪意の行方」での話です。
 大江君が誰もが認める美人なのも、妙なところで勘が働くのも、いざという時ひどく怖いのも、みんな「生成」のラストで妹が背負うべき鬼の運命を自分が背負ってしまったからです。ついでに、大江君のお母さん(「生成」の主人公)が「男は男らしくあるべし」というモットーで大江君を育てたというのも、「生成」のことがあるからです。お母さんは大江君が鬼の運命を肩代わりしたことは知りませんが、大江君は秋月の家系の顔になってるので、心の何処かで恐れてます。大江君がホモネタとか自分が女扱いされることをひどく嫌っているのは、お母さんがかけた呪いでもあるのです。
 大江君自身も幼い頃に自分がやったことを覚えてませんが、彼が男でありながら秋月の家系の運命を背負っていることは見る人(芦田先生のような人)が見ればわかります。「生成」では18歳になった「秋月の女」は鬼に化していましたが……さて、彼はどうなるでしょうか*1

芦田風太郎先生のこと

 あっしーこと芦田風太郎先生の出自は番外篇と「Sister 2」でちらっと語っています。どっちも最近書いたものですが、設定自体は何となくあったりして。
 武田さんの家系は霊能者を排出する家系ですが、芦田先生の家系はそれと似て非なるものというか、要するに呪術者の家系です。芦田先生の内なる狂気は、彼の出自が仄暗い道を歩んできたことにも拠るものです。芦田先生はお姉さんの凪さんが自ら家のために犠牲になることによって、大学生の頃に実家とは縁を切っています。このことも多少彼の人格に影響を与えているかも知れません。
 本来武田さんの家と芦田先生の家は対立関係にありますが、木野君辺りに言わせると二人は結構根っこのところが似ているので、馬があっているようです。お互い絶対に「友人」とは言いませんが。
 ちなみに番外篇は本編とはパラレルなものですが、先生が「自分の生徒とその関係者と未成年には手を出さないが、それ以外はちょっと倫理観がぶっ壊れてるらしい」のはどうも本編の先生もそれっぽいんだよな……。あの人外面いいからな……。

余談

 「火村英生の推理」二次創作で、火村とアリスに

「ヒーローが敵を倒した後、颯爽と去って行くのは何故だと思う?」
「何でや?」
「次に別の敵が現れた時、颯爽と登場する為さ」
「……しょーもな」

 って会話をさせてますが、これ、実はもともと頭の中で木野君・戸田君・大江君が繰り広げてた会話なんです。名探偵つながりで、火村に木野君の台詞を言わせてしまいました。

*1:実は前から決めてはいるけど形にはまだしてません。6月17日より、「大江賢治の覚醒」として連載中です。R-18作品になりますが。