「寄生獣」(山崎貴監督)の、映画そのものとはあまり関係なさそうな感想。

 映画「寄生獣」を見てきました。
 原作は昔読んだことがあるけど、いい具合に忘れているという理想的な状態。「原作と違ってどうこう」言うのは個人的には言いたくないので。ちなみにアニメ版は見てません。
 グロいところも怖いところもあったけど、それ含めて楽しめました。面白かった。


 で。
 見ている時、話が進むに連れて、私の中である一つの作品の名前が浮かんできたんですね。
 「仮面ライダークウガ」。いや、話のテーマも何も全然違うけどさ。何となく連想しちゃったんですよね。……「何でもオダギリジョーに結びつけちゃう病」ではないと思う。多分。
 つらつらその理由を考えて見るに、

  • ありふれた日常のすぐ隣に存在する殺戮
  • 最初は手当たり次第だったパラサイトの捕食だが、知性を身につけた個体が増えてきて、組織めいたものを作るようになる(クウガで言うとズからメ、さらにゴへ進化するように)
  • 警察がちゃんと事件を捜査している(後編では人間による対抗組織まで作られるようになっている)
  • 敵と同等の力を使って戦う主人公
  • その力によって、肉体が変化して行く主人公(新一の場合は精神まで変化して行く)
  • 人の姿をしていながらも、人とは違う佇まいの田宮良子(何となくクウガ後半のバルバさんを思わせる)

 まあこじつけっちゃこじつけではありますが。
 多分これが原作なら「デビルマン」辺りを思い出すところなのかも知れませんが、やっぱり実写ってところが大きいのかな? 敵と同じ力を使って戦うってのは、平成ライダー全般に通じるところでもありますしね。
 染谷将太君は流石の演技力で、ちゃんとそこにミギーがいて一緒に戦ってました。だんだん人間離れしていく役なのですが、ラストの病室のシーンは聖なる泉が枯れ果てた黒目アルティメットに片足突っ込んでそうな感じがしました。
 脇キャラにも山中崇さん(「ごちそうさん」の室井さんだ!)や岩井秀人さん、池内万作さんといった一癖ある俳優さんが出ててちょっと嬉しい。後編には大森南朋さんやピエール瀧さん、新井浩文さんなんかが出て来るので、一癖度がアップしててこれまた楽しみです*1
 後編は来年4月!

*1:ていうか主演の染谷君とミギー役の阿部サダヲさんってコンビがそもそも一癖ありまくってる気が。