水沢ながるさん、久々に本気を出してみました。
私が登録している小説投稿サイト「カクヨム」。
こちらがオープン3周年を迎えたということで、「カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~」なるイベントをやっておりました。月・水・金曜日に一つのお題を出し、そのお題にまつわるお話を1200~4000字以内で投稿、締切は二日後という、書く方にとってはちょいとハードなキャンペーン。
私はこれをやってるのに気づくのが遅れ(笑)、3つ目のお題からしか参加出来なかったんですが、久々にやってみようかと思い立ちまして、いろいろ書いてみました。
それをこちらで紹介してみようかと。
「殺すあなたと追うわたし。」
kakuyomu.jp
お題は「シチュエーションラブコメ」。ひねくれてるので「殺伐としたラブコメ」を目指したんですが……。
……これ、ラブコメか?
……。
………。
……………。
……ま、いっか! せっかく出来たんだから、出しちゃおう!
というわけで、これが初参加作品となりました。
「紙とペンと、それから」
kakuyomu.jp
お題は「紙とペンと○○」。○○には「運命」を入れてみました。
「紙からペンを取ってもらった話」
kakuyomu.jp
お題は同じく「紙とペンと○○」。
紙とペンというお題に、小説投稿サイトという場所柄、「紙にペンで文字や文章を書く」のは当然誰もが想像する。……でも、待てよ。
別に、「紙にペンで文字を書く」必要ってなくね? 「紙の上においてあるペン」とか、「紙にペンの絵が描いてある」でもよくね? でもって極端な話、「紙の上にあるペンをひょいと取り上げる」話でもよくね?
そう思ってしまった末に出来たのがこの話。なるべく実話っぽく仕上げようとしてます。
「王命により、しかるべき罰を」
kakuyomu.jp
お題は「ルール」。こんな話、異世界ファンタジーじゃないと書けません。
「物語爆弾(ノベル・ボム)」
kakuyomu.jp
お題は同じく「ルール」。すべての物語と、その作者に対するエールのつもりで書きました。
「追いかける君と殺す僕。」
kakuyomu.jp
お題は同じく「ルール」。「殺すあなたと追うわたし。」とは表裏一体の作品です。
前の2作が割と大きなルールの話だったので、もう少し個人的なルールの話を書いてみたくなりまして、思いついたのが「殺すあなたと~」の彼。世間のルールに外れてる一方、自分のルールにガチガチに縛られてそうな奴がいるじゃん! てことで書いたお話。
一応、「殺すあなたと~」も含めて、自分的にはラブストーリーのつもりなんですが……。
「お湯を注いで3分間」
kakuyomu.jp
お題は「最後の3分間」。3分間で思いつくのがカップラーメン。で、カップラーメンと言えば朝ドラの「まんぷく」。「まんぷく」がカップラーメンの最初なら、では最後は? ということで書いてみたお話。
「閉店3分前の攻防」
kakuyomu.jp
お題は同じく「最後の3分間」。閉店間際に来る客って、正直迷惑だよね。ってことからのお話。
ところで子供の頃に読んだ推理クイズ本に、こんなマンガ形式のクイズがありました。主人公の泥棒が豪邸に忍び込んだものの、そこの主人に見つかって捕まってしまう。相棒の機転で逃げられたが、収穫はなし。ところが翌朝、主人が「金目の物が根こそぎ盗まれた」と警察に駆け込む。さて真相は? 実は、主人と思われていたのは先に侵入した他の泥棒で、そいつが全部盗んで行ったのだった、というお話。
「卒業の日に」
kakuyomu.jp
お題は同じく「最後の3分間」。ミステリで言う叙述トリックを目指しました。最後の一撃に全振りしてます。ので、長々とは書けません。
「つないだ手の先に」
kakuyomu.jp
お題は「最高の目覚め」。「固有の姿を持たず、見る人によって違う人に見える死神」ってのは、実は割と以前から私の中にある概念だったりします。ただこの人、死んだ人の姿しか取れないんだよね……。
「高橋智子の最高の目覚め」
kakuyomu.jp
お題は同じく「最高の目覚め」。おかげさまで、レビュー賞ランキング4位をいただきました。
主婦・高橋智子さんにとっての最高の目覚めですが、破滅の足音も迫っている……というイメージです。ミステリにしてあるので探偵役が必要だなと思い、「木野友則の悪意」から名探偵役が余裕でこなせる奴を連れて来ました。名前を出してないのは、ここから「木野友則の悪意」を読んでくれる人がいないかな~と思ってのことです。読んでくれた方が少なくとも一名いらっしゃいましたので、成功かな?
「ハッピーバースディ、ミツオ」
kakuyomu.jp
お題は「3周年」。「3周年」という言葉自体に祝意があるので、めでたさつながりで誕生日のお話。3周年だから三男(みつお)です。
「3年目の夜、バーにて」
kakuyomu.jp
お題は同じく「3周年」。祝意がある言葉だと言っといて、祝う気などほとんどなさそうな話。
「君と新しい門出の日」
kakuyomu.jp
お題は「おめでとう」。誕生日は「ミツオ」でやってしまったので、じゃあ結婚式とか……と考えてて、どうしても星風学園演劇部員の大江賢治君と三枝次美ちゃんの結婚を書いてあげたくなりました。自己満足です。
「おめでとうございます、あなたは……」
kakuyomu.jp
お題は「おめでとう」。○人目のお客様です!というあれです。どうやら、ガスで相手を眠らせる泥棒一味が私の作品世界に横行している模様。
「感謝を込めて、フィナーレを。」
kakuyomu.jp
お題は「カタリ」or「バーグさん」。「カクヨム」の公式キャラクターですが、皆さん「誰それ?」状態だったという。イラストと設定しかないので、つかみどころがなくて苦労しました。
とはいえ、最後のお題なので、何が来てもこんな感じのフィナーレにしようと企んでおりました。みんな、私の中にいるんですよ、ええ。
もしもよろしければ、どれでもいいので読んでみてください。(感想でもくれればなお嬉しいけど)
みんなで同じお題での競作だったので、それぞれ切り口の違うお話がたくさん読めて、楽しい企画でした。
久々に54字の物語。
#54字の物語 https://t.co/0nCHILKFnV pic.twitter.com/JeJQNeSDm8
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2019年1月17日
#54字の物語 https://t.co/0nCHILKFnV pic.twitter.com/XSLNWUtTAP
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2019年1月17日
#54字の物語 https://t.co/0nCHILKFnV pic.twitter.com/cDcK4lbBu7
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2019年1月17日
帰らぬ人々
ツイッターでの、ほんのちょっとした創作。元ネタは、「ルパンレンジャーvsパトレンジャー」の敵が使った「強制帰宅ビーム」だったりします。
一ヶ月ぶりの休みなので古本屋を覗いてみたら、怪しげな本を見つけた。見てみたら、昔の呪術書のようだ。なんでこんなものがこんな所に、と思いつつ激安だったので買ってみた。#創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
色々な呪術が書かれていたが、人に害を与えるようなものはさすがにやってみるのはためらわれる。と、あるページに面白い呪術が書かれていた。やり方も簡単そうだ。明日にでもこれを試してみよう。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
うちの会社ははっきり言ってブラックだ。定時で帰る奴など誰もいない。主任なんぞ、家に帰らない自慢までしてる始末だ。だから、俺は呪術を試してみることにした。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
こっそり持ち込んだ呪符をオフィス中に貼り付け、会社自体を結界に包む。そして念を込めて呪文を唱える。やがて、ふらりと同僚の一人がオフィスを出て行った。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
一人、また一人と同僚達が会社を出て行く。そう、これは「強制帰宅」の呪術だ。これをかけると、自分の家に帰りたくてたまらなくなる。そういう自分も帰りたくなって来たのでとっとと帰宅した。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
久しぶりに家でゆっくりして、翌日会社に行くと、例の主任がいたのでびっくりした。主任だけは帰らなかったらしい。同じ呪術を再度かけてみたが、やはり主任を始めとした何人かは帰らなかった。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
何度か呪術をかけ続けているうちに、何となく判って来た。帰らなかった数人は、帰る場所が家ではないんだ。むしろ会社に心が根付いてしまっているんだ。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
呪術をかけすぎたのか、そのうち帰らない人達は会社から離れられなくなった。近くのコンビニ辺りまでは行けるようだが、そこから先は「社用」じゃないと行けない。 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
実はもう呪符もはがしたし、呪術もかけてない。今は別な職場にいるが、前の会社の噂は小耳に挟む。主任達は今も会社に寝袋や生活用具一式を常備して、ブラックな仕事に勤しんでいるそうだ。〈完〉 #創作
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年11月3日
手の中の宇宙
診断メーカーのお題から、ババッと思いついて降りてきたちょっとしたお話。そもそもは二次創作のつもりでしたが、濾過して一次創作に変えました。
それもあってなんか漠然とした話になってますが、雰囲気で読んでください。
水沢ながるさんには「探し物はここにあるのに」で始まり、「緑が目に眩しかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート以内でお願いします。https://t.co/cnubVFeyWZ
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
「探し物はここにあるのに、あなたはまだ見当違いなところを探っているのね」と、今は亡きあの女(ひと)に言われる夢を見た。言われてみればそうなのかも知れない。問題は、肝心の探し物が何なのかわからない点だ。何かを探しているのは確かなのに、それが何だかわからない。だからきっと、(続)
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
(承前)見当違いなところばかり探してしまうのだろう。あの女(ひと)の言い方からすると、目当ての物はすぐ近くにありそうだ。真っ暗な中を手探りで、自分の周りを入念に探ると、ちっぽけな何かが手に当たった。もしや自分が探しているのはこれなのか。予想ではもっと大きいもののような気が(続)
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
(承前)していたのだが、これは砂粒のように小さい。手に取ると、小さなそれはぼうっと淡い光を発した。手の中で、光は瞬くように明滅し、それとともにだんだん強く、美しくなって行く。しまいにはキラキラと星のような光に変わった。一つだった光はいくつもに分かれ、手の中に宇宙が生まれた。(続)
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
ああ、確かに自分が探していたのはこれだったのだと直感した瞬間、夢から目覚めた。目の前のスマホが光っている。以前から気になっていた相手からの、今度二人で会わないかというメッセージ。返事を考えているうちに寝落ちしてしまっていたらしい。少し考え、イエスの返事を送る。夢の中の、(続)
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
手の中の宇宙の感触を思い出す。そう、これでいい。きっといい。外はすっかり明るくなっている。今日一日を始めるために、外へ一歩足を踏み出した。季節は初夏。緑が目に眩しかった。(終)
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年6月10日
久々に「54字の物語」続き。
そろそろ締切が近い。
https://t.co/8Vk1zTA6dl #54字の文学賞 #54字の物語 pic.twitter.com/hLs9OyohPZ
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年5月1日
https://t.co/8Vk1zTA6dl #54字の文学賞 #54字の物語
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年5月1日
でも、効果は限定的。 pic.twitter.com/EFFfI5KTit
https://t.co/8Vk1zTA6dl #54字の文学賞 #54字の物語 pic.twitter.com/suoxbKHE7F
— 水沢ながる(絵は描けない) (@mizunagaru) 2018年4月29日
「名探偵コナン ゼロの執行人」(立川譲監督)
実は公開日当日に観に行って、今日二回目の執行だったわけですが。
脚本の櫻井武晴さんが本領発揮しまくって、「相棒」でもやれそうな本格的公安警察ストーリーで、二回見てもやっぱり面白い。「子供には判らないんじゃないか」という声もあるけど、特撮番組にだって一般ドラマと同じような演出・脚本で背伸びが必要な「仮面ライダークウガ」なんて作品があるんだから、全然大丈夫でしょ。
二回目だと、前回より細かいところに目が行ったりしますね。風見さんが毛利探偵事務所を捜索してる時、ちらっと赤いスマホを持ってるのが見えたり、ストーリーが頭に入ってる分各キャラの心の動きとかが見えたり。ていうか一回目でも思ったけど、風見さんが毛利のおっちゃんを逮捕するシーン、見事なまでの転び公防だな!
安室さんてか降谷さんが全体的にかっこいいし、ポイントとなる様々なシーンがそれぞれとても美しいんですよね。夜明けの電話ボックスとか、雨の日比谷公園とか、日本橋の密談とか。
以下、ネタバレあり。ちょっとした推察(妄想?)です。